お正月に初詣に行った帰り、いかにも怪しげなオーラを放ちまくった白髪の手相占い師がぽつんと佇んでいるのを見かけた。神社でおみくじも引いていたが、せっかくなので今年を手相でも占ってみようと思い、その占い師にわたしの貧相な手を観てもらった。
明らからに万人に通用するようなあたりさわりのないことばかりを話す占い師だったので、途中から適当に聞いていた。そのため、あまり詳しく覚えていないが「旧暦では2月からが新しい年と考える。目標を叶えたいなら2月からいままで以上に頑張り、これまでやってきた方法とは違うやり方を試したほうが良い」と言う内容だった。要するに、「来月から頑張れ。結果はお前の努力しだいだ」ということだろう。なんともモヤモヤな回答に釈然としなかったが、次第に「とにかく2月から頑張ってみるか!」と前向きな考えを手に入れることができた。
そして、1月も終わりやってきた2月。わたしのみならず、万人に通じるだろう「2月から心機一転頑張れるような気がするキャッチコピーと、そのキャッチコピーを説明するリードコピー」を紹介していこうと思う。
ふみ出す人に、世界は微笑む
僕は知らない。トラの鳴き声を。サンバの高揚感を。僕は知らない。ニューヨークのハンバーガーの食べ応えを。偉大な建築家が残したかったものを。僕は知らない。大自然と向き合う自分の小ささを。そこにしかない生き方を。僕は何も知らない。だから。言語を超えて。通貨を超えて。会いに行くのです。一枚のカードを持って。
JCB、2014年のコピーです。踏み出す=行動、世界=人と捉えれば、「行動を起こす人に人は手を貸してくれる」という意味で受け取れます。つまり、頑張る人には味方が増えるということですね。