3Dプリンターとは、立体物を機器で印刷(構築)していく事を指します。また今後市場に出た場合、150億ドル規模の産業になるともいわれています。
現代のクリエイティブテクノロジーは、3Dスキャナや先日ご紹介した3Dホログラフィックなど、3Dがもはや主流。2Dだと物足りなくなってしまう、人間は欲深いです。その欲深さが文明の発達と革命を促進したのかもしれませんが。さぁそんな最新鋭の3Dプリンター。何でもが可能なんです。
全部チョコレートだったらいいのに! が叶う時代が来た!
Hershey’s and 3D Systems
Reference:YouTube
アメリカにある最大手のチョコレート会社Hersheyが、チョコや砂糖を3Dに設計するお菓子専用の3Dプリンターを発表。型にはまるのでなく、自ら型を作っていく工程。食べ物そのものを作成するのは、現在の3Dプリンターの中で最新技術なのだとか。近い将来、消費者自身でデザインをカスタマイズできるチョコが出来るに違いない!
むやみやたらに「溶かして固めただけでしょ?」なんて言うと引っぱたかれます。チョコの概念と謳い文句が覆されました。
好奇心がうずうずする。「ほら! 食べてみなさい!」
1/1パーツチョコ
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© K’S DESIGN LAB -
© K’S DESIGN LAB
今すぐ3Dチョコが欲しい貴方はこれだ! K’s DESIGN LABさんが今年も3Dプリンターを使用して、自分型のチョコレートをバレンタインにプレゼントしよう! というイベントを発表しました。去年は自分の顔をそのままチョコエッグにしてしまうという企画でしたが、即完売! 大盛況だったよう。そして今年は「口元」と「指」の【リアルキスチョコとリアルフィンガーキス】と、可愛らしさというか深い深い底知れぬ愛を感じます…。
これなら男性でも面白半分でプレゼントできますね。間違っても告白には使わないように!!
完全にSFでみたことあるやつ
SYNASP
Reference:Vimeo
デザイナーBehnaz Farahiさんがデザイン、そして3Dプリンターによって作られた、脳の神経の活動よって動きが変わるヘルメット。自分の思考で制御することができる。自らの第二の皮膚のように縦横無尽に、そして呼吸をしているかのようになめらかに動きます。細部まで綺麗に形成されたこの形は、3Dプリンターならでは。瞬きとともに動くそのしなやかさは、一瞬鳥肌が立ってしまう。
森の奥深くに住んでそう。ここまでくると、もうアートです。
自分とそっくりな人は3人。・・以上いた
ALTEREGO 3D
イタリア・ミラノにあるALTEREGO 3D。自分のクローンを3Dプリンターでフィギュアにしてくれる。サイズは1/5(約35cm)~1/20(約9cm)まで8種類。自分がひたすら並んでいる図・・・不気味。ですが、自分一人だけではなく家族や友達と置いてみると、写真とはまた違った新鮮さが味わえる。
子供の成長を年々記録すると、親は思わずじーん。
「あんなに小さかったのに!」
大人の皆さんはアンチエイジングに。
「うわ、顔全然ちがう!」
記憶している3Dの世界は案外見当違いかもしれません。ちなみに一番小さいモノで、1体99€(約¥13,000)。結構します。
人の手を介さずに家が建つ
3D Print Canal House
Reference:Vimeo
オランダのアムステルダム地区の運河沿いに3Dプリンターで家を建てるという3D Print Canal Houseプロジェクトが進行されています。部屋ごとにプリントされ、その後組み立てられるそう。
ただプラスチックで作成する事だけに留まらず、リサイクルについても考えられています。現在存在するものを再利用し、将来的には太平洋に浮かんでいるプラスチックを使用したい、などの環境保護にまで考慮されているから天晴れ。インテリアなどの椅子までもがすべて3Dプリント。
完成したら是非見に行ってみたいものです。構成まで3年だそうですが、完成となると・・・一体いつ頃になるのでしょうか。ちなみに見学ツアーは定期的に開催されています。
The シンプル
BEARS ON STAIRS
Reference:Vimeo
ロンドンにあるデザイン主導のクリエイティブエージェンシーDBIGで作成されたクマさん。ずいぶん沢山作っているなぁ、と思いきやパラパラ漫画ならぬパラパラフィギュア。クマさんが永遠に階段を上っていきます。よく見ると動きがとても精密。細かな筋肉の動き、歩く速度、数ミリの動きを緻密に計算されている。こういった楽しみ方があるのも3Dプリンターしかできない面白いところ。
番外編 “BEARS OFF STAIRS”
Reference:Vimeo
ただただ踊っているクマさん。ツメの動きと淡白な上下の動作が愛おしすぎ。
思い付きそうで、思い付かなかったりする
柔軟な脳を持っていないと考え付かないものばかり。“遊ぶ”という概念が新しい3Dの魅せ方を生み出します。3Dの奥深さは計り知れず。よくよく考えてみると、好きなアニメのキャラクターの3Dフィギュアが欲しかったり、海で黙々と砂のお城を作ってみたり、折り紙でひたすら鶴を折ってみたり。異なるのは技術の有無だけで、誰しもやたらと3D化したがりです。